日本型製造業 R&D戦略 生産技術開発論の概略

今、日本の社会が苦境に立たされている根本原因は、「技術は経営の一要素」という誤った経営思想に因るバブル経済が、目先のコストダウンに明け暮れた結果です。 「日本型製造業」において「技術」は経営の柱です。それを堅持し、持続的な発展を支えて行くには生産技術開発の主役であるテクノロジスト達の活躍が不可欠です。 万能細胞の科学情報は一日で世界中に伝わりますが、トヨタの生産技術の修得には、何年かかるのでしょうか。 製品の品質は、ISOで保証されるわけではありません。 確かな生産技術に基づく「一定条件製造」というモノ作り哲学が、やり直しの効かない高機能複合材料商品の品質を保証します。 21世紀の花形商品分野であるフラットパネルディスプレイやハイブリッドカーの分野を題材にして、日本型製造業のR&D戦略と進化のシナリオを論じます。



目次

Ⅰ.日本の製造業 R&D戦略のサクセスストーリー

1.20世紀の製造業はどのように戦ったか
a.工学系技術者の目指す企業
b.失敗国家からGDP世界2位への躍進
2.生き残った製造業、生き残るための条件とは
a.トヨタ、キヤノン、ソニー、リコー、シャープ、京セラ・・・。R&D戦略のポイントは?
b.経常利益1000億円、このハードルをどう越すか?
3.今、なぜ製造業は再び中国大陸を目指すのか?
a.行かされる者、残る者、マネージメントに伝えたい、テクノロジストの着眼
b.「日本の製紙産業」、中国で敗戦を迎えないために
4.21世紀、「日本型製造業」の戦い方
a.選択と集中、負けない着手の選び方
b.足し算では見えない最善手

Ⅱ.生産技術開発の進め 重要性と成功のためのポイント

1.AD変換の向こう側に何が見えるか?生産技術開発力のパラメーター
2.テクノロジストの生産性が成否を分ける(勝者と敗者)
3.開発チーム、リーダーの進化論「セレンディピティーよりもジャパニティー」
4.あなたのチームの開発力を採点します
5.独自な生産技術開発の要件
6.実験計画法、田口メソッド、K-T法、中沢メソッド等各種手法の現場での生かし方
7.要素技術の見つけ方、育て方 「強い基本処方を育てる」
8.パイロットプラントはこうして作るシミュレーション効率化
9.製造プラントの基本設計、生産設備は全て自分で作る
10.コーティングライン・リフォームの現場。「40,50は働き盛り」

Ⅲ.製造業における新規商品の事業化戦略

1.新規商品とは?「商品を作れ、製品を作っては困る」
2.新規商品の種は、どこでみつけるか?
3.ドメイン・アイデンティティ(本業を生かす新事業創造)
4.大山鳴動、ねずみ一匹・・・。「大型プロジェクトの失敗学」
5.製造業における特許ビジネスの戦略分析 成功事例、失敗事例

Ⅳ.ますます面白くなる「モノ作りニッポン」の主戦場

1.高機能複合材料分野の生産技術
2.光学系高機能フィルム製造工程の生産技術開発
3.FPD分野の先陣争い、技術コンサルタントの視点
4.生産技術コンサルタントの役割

Technical consulting/A&D 日本型製造業におけるR&D戦略と生産